ジャンク 正木広之(まさきひろゆき)(29)仕事がディスクワークや営業が多く少し太り気味が気になり、健康のためにもFCに通っていた。しかし始めて半年、 バイクやランニングには飽き、面白みも見つからずそろそろFCも辞めようと思っていた。さらさらプールは行く気なしで、 スタジオなんかには顔を出した事などない。 ましてエアロ?女が踊るダンスなんか恥ずかしくて死んでもやるはずがない。 正木は24から27までホストをしていたそんな俺がエアロ?ふざけるな! って感じだ。 しかしだ、よく見たら、エアロのイントラの色っぽいこと、そこで正木は思ったどうせ辞めるなら1回ぐらい出てやろう・・でもそれは男のスケベ根性だけではない会費がマシーントレーニングだけじゃもったいないと思った貧乏性も絡んでいた。 正木はエアロのプログラムから何を選んだらいいのか分からず、その日やっていたのを見て、適当にスタジオに入った、見栄張りの正木の服装は最新の人気のジャージにTシャツ、シューズもバスケットで履く様な2万円以上する物をチョイスしていた。 金もないのに見え張るやつほど小心者に他ならない。スタジオに入った 正木の格好は、一言で言うとオシャレなヤンキーって感じだ。 正木は決めてるつもりだが、 スタジオ慣れてしてる人から見たら、一見で初心者丸出し、ようこそ ウエルカムって感じだ。 レッスンが始まった。 「あっ!やばい」ととっさに正木はそう思った、 男性が1人もいないし意外にも踊ってる女性会員が若くない! しかもイントラはヒョウ柄のコスチューム!正木は昔からヒョウ柄が苦手だ。 それにはちょっとしたトラウマがある。 正木が中学の時お袋と親父が大喧嘩、お袋の服はめくれスカート はズレ落ち、そのスカートの中から見えたのがヒョウ柄のパンツで 正木はそれ以来ヒョウ柄を見ると、お袋のパンツを思い出すのだ。 しかしそんな事を考えてる暇は最初のストレッチだけだった。 動き始めるとイントラのまねごともおぼつかないまま、全く動けず終了した! 正木は運動には少し自信があった、10代は空手をやっていたし、 20代半ばまではスキーをやっていたからだ。 レッスンが終わって、 正木は悔しい思いが残っていた・・・ 正木の頭では女のスポーツ、エアロ、オタクなスポーツエアロだったはずだ。 このレッスンの悔し思いが正木のエアロのイメージを変えた。 しかも今受けたレッスンは初心者エアロだったのだ! これが正木広之のエアロデビューであり10年間も続くエアロライフの始まりである・・・・ 続く・・・ |