狂技エアロの女・NO1
(2010.10.13)

ジャンク

正木広之(まさきひろゆき)(29)
仕事がディスクワークや営業が多く少し太り気味が気になり、健康のためにもFCに通っていた。しかし始めて半年、
バイクやランニングには飽き、面白みも見つからずそろそろFCも辞めようと思っていた。さらさらプールは行く気なしで、
スタジオなんかには顔を出した事などない。
ましてエアロ?女が踊るダンスなんか恥ずかしくて死んでもやるはずがない。

正木は24から27までホストをしていたそんな俺がエアロ?ふざけるな!
って感じだ。
しかしだ、よく見たら、エアロのイントラの色っぽいこと、そこで正木は思ったどうせ辞めるなら1回ぐらい出てやろう・・でもそれは男のスケベ根性だけではない会費がマシーントレーニングだけじゃもったいないと思った貧乏性も絡んでいた。

正木はエアロのプログラムから何を選んだらいいのか分からず、その日やっていたのを見て、適当にスタジオに入った、見栄張りの正木の服装は最新の人気のジャージにTシャツ、シューズもバスケットで履く様な2万円以上する物をチョイスしていた。
金もないのに見え張るやつほど小心者に他ならない。スタジオに入った
正木の格好は、一言で言うとオシャレなヤンキーって感じだ。
正木は決めてるつもりだが、
スタジオ慣れてしてる人から見たら、一見で初心者丸出し、ようこそ
ウエルカムって感じだ。
レッスンが始まった。
「あっ!やばい」ととっさに正木はそう思った、
男性が1人もいないし意外にも踊ってる女性会員が若くない!
しかもイントラはヒョウ柄のコスチューム!正木は昔からヒョウ柄が苦手だ。
それにはちょっとしたトラウマがある。
正木が中学の時お袋と親父が大喧嘩、お袋の服はめくれスカート
はズレ落ち、そのスカートの中から見えたのがヒョウ柄のパンツで
正木はそれ以来ヒョウ柄を見ると、お袋のパンツを思い出すのだ。
しかしそんな事を考えてる暇は最初のストレッチだけだった。
動き始めるとイントラのまねごともおぼつかないまま、全く動けず終了した!
正木は運動には少し自信があった、10代は空手をやっていたし、
20代半ばまではスキーをやっていたからだ。
レッスンが終わって、
正木は悔しい思いが残っていた・・・
正木の頭では女のスポーツ、エアロ、オタクなスポーツエアロだったはずだ。
このレッスンの悔し思いが正木のエアロのイメージを変えた。
しかも今受けたレッスンは初心者エアロだったのだ!

これが正木広之のエアロデビューであり10年間も続くエアロライフの始まりである・・・・

続く・・・

NO2へ   みんなの物語トップへ

ホームページトップへ


サイト内検索

検索のヘルプ