狂技エアロの女・NO15
(2010.10.13)

ジャンク

正木は今エアロ受けながら、昨日の斉藤静江の不可解な行動に混乱しながらも
なんとか自分をコントロールし、次の作戦を考えていた。

レッスン最中、正木の横に先ほどから、スエットスーツを着て肌をほとんど出さずに
エアロをやってる男性がいた。動きは最悪だが鋭い眼光で周囲の雰囲気を悪くさせていた。
エアロに限らず、スポーツはなるべく肌を出して通気性を高めた方がいいのだが
よく汗を発散させる効果が大きいからこの方が、ダイエットにてきしていると勘違いしてる
人をよくみかける。
それはボクサーの様なわずか何グラムを短期間で落とさなければならない場合など
ちゃんと計算されたトレーニングよっておこなわれている人ができる限定的なものだ。

一般の人は逆効果で体に良くないのは言うまでもない。
クールダウンできず、皮膚呼吸もおぼつかない結果、体内の血液、筋肉は悲鳴をあげる。


その次の日もこの男が現れた。そしてまた同じポジションで全身スエットスーツに身を固め
とてつもなく下手なエアロを淡々とやっていやな雰囲気をかもしだしていた。

その日の夜、FCの駐車場で事故が起きた、正木の車のドアのガラスが二枚割られていた。

最近車上荒らしが多発していたため、防犯カメラを設置する予定の出来事だった。
警察によると、ドアのガラス二枚割られるのは、珍しいとの事だ。普通は一枚割れば鍵は開く。
しかも盗難はなし、恨みによるものか?

次の日車の事件も解決しないまま、正木は斉藤静江の尾行を開始していた、それは斉藤静江の鞄に入ってあった
手帳に競技と書いてあったその日だった。
自ら大好きな先生の競技の世界を潰し、イベントもなく正木を騙してまで、更にその先生に会っていた、斉藤静江、
謎は深まるばかりだった。

正木の会社の車の二台前を、斉藤静江の黄色のマーチが走っている。
斉藤静江は家を出てから1時間ほど走って、隣の市の区の体育館に
車を駐めた。
正木は3分ほどして車を駐めた。
体育館に入る。区の体育館は久々だった、平日の16時頃ではほとんど何かをやってる
気配はない。垂れ幕は卓球大会とか、南地区高校生ボクシング予選会場など掛かっており、
同じスポーツ施設でも、FCに慣れた人にはちょっと違う懐かしい学生の頃の感を覚えるだろ。

その奥に多目的ホールがあった。
そこに書いてあったのは、Jr競技エアロとあって、隠れるようにして正木は覗いた。

そこには、10人程の子供達と付き添いの親がいた。そこで正木は驚いた何とそこには
斉藤静江と斉藤静江に潰された競技の先生が一緒に
子供達を指導していたのだ!

その後正木はある人物から凄い情報をもらう。

もうだいぶ前から斉藤静江は完全にFC業界から、信用を失い今は週2本
ほどしかFCでレッスンを持っていなかったというのだ。
あのすさまじい、人への攻撃はすでに会員も見抜き、業界からも会員からも相手にされて
いなかったのである。
さらにそれはやはり斉藤静江を野放しにしていた先生に原因もあるとみる人も多く、実は先生も
相手にされなくなっていったのである。
その2人が行くところもなく人脈も薄れ、隣町でJr競技エアロで再度タックを組んだのは
想像できなくもなかった!
それに今度はJr相手では先生にヤキモチや生徒にいじめをすることはないだろうとの事だ。

斉藤静江がここまで落ちていたとは予想外であった。
正木は自分の中で復讐の炎が弱まっていくのを感じた。
それは斉藤静江は十分社会的信用を失い、それなりの制裁を受けていたからだ。

その日の夜正木は、斉藤静江と食事を済ませ、その後ホテルに行く予定だった。
今まで通り正木の斉藤静江に対する態度はまだ変えてない。
その夜は、正木は随分と飲んでホテルでも斉藤静江に触れる事なく先に寝てしまった。

今日の昼間の出来事が気持ちを落ちこませていた。


次の日正木は仕事を終えて、FCに着き駐車場から入口に向かって歩いていた。

その時、
誰かが「ちょっと顔貸せや!」そして正木の襟首をつかんだ
そしてその男をよく見ると、何とFCに居たあの柄の悪いスエット男だった!

続く・・・・・

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